News & Event

TOKYO AUTO SALON 2020 Report

オートサロン会場

日本最大のカスタムカーの祭典「TOKYO AUTOSALON 2020(東京オートサロン2020)」が、2020年1月10日から12日の3日間、千葉県美浜区の幕張メッセ国際展示場で開催された。

東京オートサロンは日本最大級のカスタムカー、チューニングカーの祭典。1983年に当時晴海にあった東京国際見本市会場で「東京エキサイティングカーショー」としてスタートし、1987年から「東京オートサロン」に名称を変更。年円規模が拡大し、1997年は場所を東京ビックサイトへ移動し、1999年から現在の幕張メッセとなる。
第38回目となる2020年は、前回同様に1~11ホールに加えイベントホールも使用し、国内最大規模のカスタムカーイベントとして開催となった。来場者数も33万人以上と、今年も多くの方が訪れた。

YOKOHAMA WHEEL ブース
YOKOHAMA WHEELも定番となっているハイセンスなスタイルでブース出展。YOKOHAMAホイール主要ブランドの全カラーを展示。

今回のオートサロンでは、2020年春頃に発売を予定している「ADVAN Racing GT BEYOND」、2019年に発売し、20インチのみの設定だった「ADVAN Racing R6」に18インチが追加し、2018年に発売し大好評の「ADVAN Racing TC-4」に17インチの追加、2019年5月に発売された「ADVAN Racing RSIII」に19インチの追加など、新しいデザインと追加カラーがオートサロンで登場となった。

2020年もブース内には3台のデモカーを展示

ADVAN Racing GT BEYOND

1台目は、岡山県のチューニングショップ「オリジナルランデュース」の86。定番のカラーリングにVARISのエアロを装着。2019年もオリジナルランデュースの86は展示したが、今回はエアロを変えての展示となった。
この86はエクステリアだけではなく、街乗りとサーキット走行の両立に拘ったデモカー。当然ターボチャージャーも搭載し、筑波サーキットでもタイムアタックの実績もあるが、街乗りも出来る仕様となっている。
この86には今年春頃発売予定のADVAN Racing GT BEYONDを装着。サイズはフロント、リア共に18inch 9.5J +45となっており、カラーはRACING SAND METALLICとなっている。

ADVAN Racing TC-4
2台目は総合チューニングメーカー「HKS」のスズキ スイフト。 両ドアに見える「HKS SWIFT Sport Project」の名の通り、街乗り仕様から、サーキットタイムアタックに向け徹底的にカスタマイズした仕様など、複数台のスイフトで様々な走行を繰り返し、オリジナル商品の開発を行っている。このスイフトも吸排気系からターボチャージャーまでカスタマイズしているが、十分乗りやすい仕様となっている。
このスイフトには、ADVAN Racing TC-4を装着している。サイズは、フロント、リア共に18inch 8.0J +45を装着。カラーはレーシング ホワイト メタリック&リング。

ADVAN Racing R6
3台目は鮮やかなブルーのRX-7。YOKOHAMAホイールのデザインから仕上げまでトータルプロデュースまでしている萩原修氏の愛車であるRX-7。
エンジン系、足廻り系のチューニングはもちろん、オリジナルのエアロパーツなど、ホイールのデザイン同様に徹底的に拘った仕様となっている。
このRX-7には、ADVAN Racing R6が装着。サイズは、フロント18inch 10.5J +24、リアには18inch 12.0J +25を装着。カラーはマシニング&レーシング サンド メタリック。

2020 NEW MODEL

ADVAN Racing GT BEYOND

そして、今回のオートサロンで登場となったホイール。最初に紹介するのは2020年春頃に発売を予定している「ADVAN Racing GT BEYOND」。
現在のADVAN Racingラインアップの中で名実ともにトップブランドとなったGT。2012年のデビュー以来、プレミアムバージョン、ポルシェ専用モデルなどの追加発売はあったが、5本スポークデザイン自体に変更が加えられることはなかっが、今回初めてマイナーチェンジとなる。
GT BEYONDと命名されるマイナーチェンジバージョンは、まず19インチからの展開。現行GTの19インチは、20インチにならったディープリムデザインのリバースリムプロファイルであるが、GT BEYONDでは大型化するブレーキシステムに対応したバレルリムプロファイルを採用する。
したがって、アウターリム深さはいわゆるスタンダードリム深さで固定され、サイズによってコンケイブが複数設定されることになる。これは、現行GT 18インチと同じ手法で、GT BEYOND19inchでも18インチ同様に5種類のスポークコンケイブが設定される。
また、コンケイブの形状がよりシャープに感じられるように、スポーク自体も現行モデルよりも直線基調に描き直されている。さらに、スポークのリムからの立ち上がりをやや外周に持っていくことで、スポークの長さを長く(ディスクデザインを大きく)なるようなモディファイも加えられている。
スポークサイドには、これがもっともBEYONDと判る変更点となる、サイドカット加工が施される。但し、このサイドカットは、スポークサイドにフルに施されるわけではなく、スポーク外周部分とスポーク同士がつながるセンターの股の部分に分割して加工される。これは、ADVAN Racing TC-4でも採用される手法だが、GTのようにスポーク幅の広く縦断面の少ないスポーク形状では、デザイン的によりカッコ良さを増強できるサイドカット手法であると萩原氏は言う。
すべてのサイズでタイヤの空転を抑制するローレット加工(anti-tire slip feature)が施され、機能性への配慮も怠りはない。
もちろんスポークに刻まれるADVAN Racing GTのロゴは、GTプレミアムバージョンと同じ3次元加工機による彫り文字仕様であり、素材と熱処理を表していたA6061-T6に変わってBEYONDの文字が彫刻される。
ADVAN Racing GT BEYONDは、現行GTのカッコ良さを一切損なうことなく細部をブラッシュアップすることで、その魅力を増すことに重点を置いたマイナーチェンジバージョンである。
カラーバリエーションは、完全な新色を2色用意している。“レーシングサンドメタリック”(Racing Sand Metallic)と“レーシングコッパーブロンズ”(Racing Copper Bronze)の2色で、いずれも一目でGT BEYONDと判るインパクトのあるカラーである。これに既存GTでも人気の“レーシングハイパーブラック”(Racing Hyper Black)と“レーシングチタニウムブラック”(Racing Titnium Black)を加えた4色のバリエーションの予定だ。

ADVAN Racing R6 18inch
昨年、20インチのみのバリエーションで登場したADVAN Racing R6に待望の18インチモデルが登場する。ADVAN Racingブランドの中でR6のライバル的存在であるGTの場合、20インチはR6と同じリバースリムプロファイルを採用したディープリムデザインを特徴としているが、その18インチはタイヤ表組みプロファイルのショートリムデザインを基本とし、コンケイブの違いによってサイズバリエーションを構成している。しかし今回登場するR6 18インチは、20インチとまったく同じリバースリムプロファイルを持つ、ディープリムデザインである。リムの深さはスタンダード、ミディアム、エクストラの3種類設定されるのも20インチモデルと同様で、各々の深さも同じ数値で設計されている。
20インチに比べ小径である18インチが同等のリム深さを持つということは、よりディープな印象を強めることになるだろう。もちろんリムデザインもステップ形状であり、その点でもGTの18インチとはまったく違った世界が展開される。ステップリム内側から立ち上がるスポークの湾曲はR6デザインの特徴的な部分であり、その湾曲したスポークの側面には、スポークの股部分も途切れずにつながる“アドバンスドサイドカット”が施される。サイドカットはスポークの湾曲形状をさらに強調すると共に軽量性にも貢献するが、もともとリバースリムプロファイルの優位点はこの軽量性に他ならない。つまりR6 18inchは表組みプロファイルを持つ同サイズのGTに比べ、軽量性で確実な差をつけているのである。
カラーバリエーションも定番の“マシニング&レーシングハイパーブラック”(Machining & Racing Hyper Black)の設定以外は20インチとは大きく異なる。“マシニング&レーシングチタニウムブラック”(Machining & Racing Titanium Black)は他ブランドでも設定のある色だが、残りの2色は先ほど紹介したGT BEYONDでも設定される完全な新色だ。“マシニング&レーシングサンドメタリック”(Machining & Racing Sand Metallic)と“マシニング&レーシングブラスゴールド”(Machining & Racing Brass Gold)の2色で、合計4色の設定となる。全色のスポークに刻まれるADVAN Racing R6のロゴは、もちろん20インチと同じ3次元加工機による彫り文字仕様である。

ADVAN Racing GT BEYOND
最後に紹介するのは、2018年、久しぶりのフルモデルチェンジで大きな飛躍を遂げたADVAN Racingの旗艦モデルRSⅢ。ついに19インチモデルが登場する。ハイグレードなクルマにもグッドマッチするRSⅢの商品キャラクターからすれば、大口径へのサイズ展開は当然の選択と言える。
さらに最新の強度解析技術と鋳造技術をもって実現した10本スポークデザインは、19インチという大口径によってそのデザインの持つ潜在能力を大きく発展させた。スポークの縦断面を確保することにより、デザイン正面からスポーク幅を狭くする設計手法は、抜群に細く足の長いスポーク形状を可能にし、19インチという大口径を得てその魅力を存分に発揮したということである。
スポークの側面両サイドにはそうした細身の断面積にもかかわらずサイドカット処理が施され、それはスポークの股部分がとぎれなくつながる“アドバンスサイドカット”であり、ここにも最先端鋳造ホイール技術の高さを見てとることができる。RSⅢ 19インチは、スポークコンケイブの違いによる2フェイスのデザインが設定される。
すなわち19×8.0Jから8.5Jインセット45までのスタンダードデザインと19×8.5Jインセット38から10.0JまでのGTRデザインである。(*いくつかのインポートカーサイズで例外あり)
もちろんGTRデザインは迫力のコンケイブ形状だが、スタンダードデザインもオーソドックスながら細部まで考え抜かれた精緻なデザインを実現している。
鋳造ADVAN RacingホイールのトレードマークとなっているADVAN Racing の鋳出文字も、鋳造製法ならではのくっきりした輪郭でスポーク間に配置させる。
カラーバリエーションは未定だが、18インチバージョンでのバリエーションを基本に、19インチならでは新色を検討中である。

オートサロンで発表となった新商品の発売日、サイズ等の詳細は決定次第当サイトでご案内致します。

 

YOKOHAMA WHEEL ブース
YOKOHAMA WHEEL ブース
YOKOHAMA WHEEL ブース
YOKOHAMA WHEEL ブース
YOKOHAMA WHEEL ブース
YOKOHAMA WHEEL ブース
RX-7 + ADVAN Racing R6
RX-7 + ADVAN Racing R6
RX-7 + ADVAN Racing R6
RX-7 + ADVAN Racing R6
ORIGINAL RUNDUCE 86 + ADVAN Racing GT BEYOND
ORIGINAL RUNDUCE 86 + ADVAN Racing GT BEYOND
ORIGINAL RUNDUCE 86 + ADVAN Racing GT BEYOND
ORIGINAL RUNDUCE 86 + ADVAN Racing GT BEYOND
HKS SWIFT + ADVAN Racing TC-4
HKS SWIFT + ADVAN Racing TC-4
YOKOHAMAホイール主要ブランドの全カラー展示
YOKOHAMAホイール全ブランドの全カラー展示
YOKOHAMAホイール主要ブランドの全カラー展示
YOKOHAMAホイール全ブランドの全カラー展示
YOKOHAMA WHEEL ブース 多くの来場者で賑わっていた
YOKOHAMA WHEEL ブース 多くの来場者で賑わっていた
ホイール企画/デザインCMP 萩原 修氏
ホイール企画/デザインCMP 萩原 修氏